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解説

クラウド文字起こしの規約で確認すべき5項目 — 音声データはどこへ行くのか

公開: 2026-07-19 ・ 執筆: WhisperHUB開発者

クラウドの文字起こしサービスを業務で使うなら、録音データがどう扱われるかは利用規約とプライバシーポリシーに書いてあります。この記事は「クラウドは危ない」と煽るものではありません。確認すべき項目を知って、納得して選ぶためのチェックリストです。

その録音データ、どこへ行く? — クラウド文字起こしの規約で確認すべき5項目
本記事は一般的な確認ポイントの解説であり、特定サービスの規約の評価や法的助言ではありません。実際の判断は各サービスの最新の規約原文と、必要に応じて所属組織の情報管理部門・専門家への確認をおすすめします。

確認すべき5項目

項目確認する問い要注意のサイン
① AI学習への利用音声・文字起こし結果がモデル改善等に使われるか「サービス改善のために利用」の範囲が曖昧/オプトアウト手段の記載がない
② 保存期間アップロードした音声がいつまで残るか期間の明記がない/「削除後もバックアップに残存」の期間が不明
③ 保存場所データがどの国のサーバーに保存されるか国外保存の可能性に触れていない(業種によっては国外移転の管理が必要)
④ 第三者提供処理の外部委託先(音声認識エンジン等)があるか再委託先が列挙されていない/「提携先に共有することがある」が広い
⑤ 削除の手段ユーザー操作で完全削除できるか・退会時の扱い削除依頼が問い合わせベースのみ/退会後の扱いが書かれていない

ポイントは、「書いてあること」より「書いていないこと」に注意することです。誠実なサービスほど、学習利用の有無やデータの保存場所を明確に書いています。曖昧な箇所は問い合わせて確認する価値があります。

WhisperHUBの設定画面。クラウドエンジンを選択すると「このモデルはテキストを外部APIへ送信します」という警告が表示される
参考: 送信の有無はツール側が画面に明示すべき情報です。WhisperHUBではクラウド連携を選んだ場合のみ「外部APIへ送信します」と警告し、既定のローカル処理では送信自体が発生しません

規約のどこを読めばいいか

  1. プライバシーポリシーの「利用目的」 — ①学習利用と④第三者提供はたいていここにあります。「取得する情報」に音声データが含まれているかも確認します。
  2. 利用規約の「ユーザーコンテンツ」条項 — アップロードしたデータに対してサービス側がどんな権利(ライセンス)を持つかが書かれています。「サービス提供に必要な範囲」に限定されているかがポイントです。
  3. セキュリティ・データ取り扱いの専用ページ — 保存場所(リージョン)・暗号化・認証取得(ISO 27001等)は専用ページにまとまっていることが多いです。ここが充実しているのは良いサインです。

NDA・社内規程との突き合わせ

規約を読んだら、自分側の義務と突き合わせます。よくある衝突は次の2つです。

確認コストごと回避する選択肢

ここまで読んで「毎回この確認をするのは重い」と感じた方へ。録音を外に送らなければ、この確認作業は構造的に不要になります。処理がPC内で完結するローカル文字起こしなら、規約で確認すべき「送信後のデータの扱い」がそもそも発生しないからです。

方式の違いは 社外秘の録音をアップロードせずに文字起こしする方法 で、クラウド型が向くケースも含めた比較は Nottaの代替を探している人へ で詳しく解説しています。

公平のために: クラウド型が悪いわけではありません。学習利用をオプトアウトでき、保存場所も明示されているサービスを、社内の許可を得て使うなら合理的な選択です。問題は「確認せずに使う」ことと、「確認しても要件を満たせない録音を扱う」ことです。

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開発

WhisperHUB開発者「アップロードしない、無制限の文字起こし。」を個人開発しています。機密音声を扱う方が安心して使える道具を目指しています。

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