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実務ガイド

弁護士・士業のための録音データの扱い方と文字起こし

公開: 2026-07-19 ・ 執筆: WhisperHUB開発者

相談内容の録音、打ち合わせの記録、証拠としての音声——。士業の録音データは、職業上の守秘義務の対象そのものです。文字起こしの効率化と守秘義務を両立させるための論点を、道具を作る側の立場から整理します。

守秘義務と、文字起こし。弁護士・士業のための録音データの扱い方
本記事は一般的な情報整理であり、法的助言ではありません。守秘義務の具体的な範囲・外部サービス利用の可否は、各資格の法令・所属会の会則や指針、事務所の方針によって異なります。最終判断は必ずご自身の職域のルールに基づいて行ってください。

守秘義務と録音データの関係

弁護士・税理士・社会保険労務士・行政書士など、多くの士業には法令や会則に基づく守秘義務があります。録音データが通常のメモと違うのは、次の3点です。

クラウド文字起こしを使うときの論点

クラウド型を使うこと自体が直ちに義務違反になるわけではありませんが、判断の前に確認すべき点があります。

  1. 第三者サーバーへの送信を「開示」とどう整理するか。 秘密情報を含む録音を外部事業者のサーバーに送ることをどう位置づけるかは、慎重な検討が要る論点です。
  2. 規約の確認。 学習利用の有無・保存場所・削除手段など、確認項目は クラウド文字起こしの規約で確認すべき5項目 にまとめました。
  3. 依頼者の意向。 録音と外部処理について依頼者の同意を得るか、少なくとも説明できる状態にしておくか。

この検討を録音のたびに行うのは現実的でないため、多くの事務所では「録音は外部に出さない」という一律ルールにする方がシンプルです。

「外部に出さない」処理という整理のしかた

ローカル文字起こしは、音声認識をPC内で完結させる方式です。録音がサーバーに送信されないため、「第三者への開示にあたるか」という論点自体が発生しません。依頼者にも「録音も文字起こしも、事務所のPCから出ていません」と一文で説明できます。

クラウド型とローカル型の仕組みの違い。クラウド型は音声データを事業者のサーバーに送信するが、ローカル型はPCの中だけで処理が完結する
ローカル型は録音がインターネットを経由しないため、外部開示の論点が構造的に生じません

事務所での実務フロー例

  1. 録音は事務所管理の機材・端末で。 個人のスマホより、管理された機材に統一する方が説明しやすくなります。
  2. 音源は事務所のPCに直接取り込み、ローカルで文字起こし。 打ち合わせの議事録化なら話者分離(相談者/担当者)も有効です。
  3. 保存はPCの暗号化(FileVault/BitLocker)を前提に。 ローカル処理でも、PC自体の紛失・盗難対策は別途必要です。ここは文字起こし方式に関係なく必須です。
  4. 不要になった音源・文字起こしの削除ルールを決める。 案件終結時に消すのか、保存年限を設けるのか。「残しっぱなし」を防ぐ運用を先に決めておきます。
ローカル処理は「守秘義務対応の一部」であって全部ではありません。 外部送信をなくせるのは大きな前進ですが、端末の暗号化・アクセス管理・削除運用と組み合わせて初めて一貫した体制になります。
チェック項目確認する内容
□ 録音機材事務所管理の機材に統一されているか(私物スマホ経由が常態化していないか)
□ 処理方式文字起こしがPC内で完結しているか(クラウド送信の有無を説明できるか)
□ 端末の暗号化FileVault(Mac)/ BitLocker(Windows)が有効か
□ 保存と削除音源・文字起こしの保存場所と削除時期がルール化されているか
□ 依頼者への説明録音と処理方法を聞かれたときに一文で答えられるか

向いているケース・向かないケース

依頼者に説明できる文字起こし環境を

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開発

WhisperHUB開発者「アップロードしない、無制限の文字起こし。」を個人開発しています。機密音声を扱う方が安心して使える道具を目指しています。

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